車椅子で京都の3大祭りを楽しむ方法


京都には数多くの祭りがありますが、中でも特に有名なのが下記の3大祭りです。

5月15日 葵祭り

 賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社の例祭で、5月15日に行われる。古くは賀茂祭、または北の祭りとも称し、平安中期の貴族の間では、単に「祭り」と言えば葵祭のことをさすほど有名であった。

7月17日 山鉾巡行
 八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに挙げられており、その歴史の長いこと、またその豪華さ、祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られています。 およそ1100年前、神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられてる。

10月22日 時代祭
 
  1895年(明治28年)、平安遷都1100年を記念して平安神宮が創建された。その時、平安神宮の大祭、建造物、神苑の保存のため、市民により平安講社が組織され、記念事業として時代祭が始まった。祭が行われる10月22日は、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日。 この祭の特色は、神幸祭、行在所祭、還幸祭の神儀のほか、時代風俗行列が行われることである。明治維新から延暦時代へさかのぼって、順次風俗、文物の変遷を再現する。 現在は20列、2000人に達し行列の長さは2キロに及ぶ。祇園祭、葵祭とともに京都三大祭の一つに数えられている。 山国勤王隊を先頭に、正午、京都御所建礼門前を出発、烏丸通、御池通、河原町通、三条通から平安神宮まで4.5キロ間に一大時代絵巻を展開する。


上記祭りの日程は日にちで決定されているため、土日にあたる年は相当の人出が予想されます。
どうすればいいか?作者は平成22年土曜日開催の葵祭りと山鉾巡行を車椅子を介助して見学しました。その経験を生かしポイントをまとめます。


@宿泊予約はなるべく早めに!!!
桜や紅葉と違って日程がすでに決まっています。宿泊先だけでも1年前から予約可能なホテルは1年前から。もしくは6ヶ月前から可能なホテル等早めに押さえることをおすすめします。
(ホテル編でその点をまとめたいと思います。)

A有料観覧席を予約する!!!
これらのお祭りは、長い行列が続き、比較的道端でどこからでも見ることが出来ます。
しかし、車椅子の同行者が一緒の場合、料金がかかりますが、有料観覧席を予約しておくと「見えないかも」とあせることなく見ることが出来るのでおすすめです。特に、祇園祭の山鉾巡行は暑い7月17日に行われるので、かなり前から場所取りで陣取ると、年配者などは体力を消耗し大変です。

しかし、有料観覧席には特に車椅子椅子というものが設けられていません。どのようにすればいいでしょうか???販売当日に完売することが多く、非常に人気です。

A) 有料観覧席当日にインターネット予約で人数分の予約をする

観光協会側へも確認しましたが、当日はまず電話がつながりません。インターネットでの申し込みをおすすめします。そして、席を見学人数分確保しておいてから、電話が空いてきた午後に協会へ電話をし、
車椅子のものが一緒なので出入りが便利で見やすい席への配慮をお願いしたい
旨を伝えます。
見えやすい前のほうの席にももちろん大切ですが、車椅子ユーザーにとって一番大切なのは、出入りに便利な席です。観覧席はずら〜っと椅子が並び非常に出入り口が少ないです。
もっとも出入りしやすい席をリクエストしましょう!!!

B) 有料観覧席を予約していても30分以上早めに現場へ

A)でも書きましたが、出入り口が非常に少ないです。早めに到着しておかないと出入り口付近で非常に混雑し、チケットを持っていても席にたどれない方々を見受けました。特に車椅子ユーザーとなると時間に余裕を持って行動することが大切です。

Bお祭り以外の楽しみを考えておく

祇園祭は雨天決行。他2つのお祭りは順延されます。順延されることによってスケジュールの関係で見学が不可になる場合もあります。新幹線やホテルを単体で取っていてキャンセルできれば良いですが、ツアーで予約したり、ずーっとまえから予約して楽しみにしている場合、予定変更は非常に困難です。祇園祭は雨天決行ですが、山鉾にビニールが掛けられ雨で大変な思い出しか残らないというのも寂しいです。

そうならないためにも、雨になってお祭りを楽しめなくなっても、他の楽しみをいくつか考えておきましょう

Ex  ☆桜や紅葉シーズンでは混雑で行きにくい清水さんなどの寺院を拝観する。
   ☆関東では混雑している展覧会が開催されていたら、ゆっくり美術鑑賞を楽しむ。
   ☆ここのこの料理を食べたいと決めておいてゆっくり美味しいものを楽しむ。
   ☆大きな展覧会でなくても、細見美術館や承天閣美術館等の和の美術館、茶道具を
     扱う美術館
等、京都ならではの美術館で前もって伺いたいところを考えておく。

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